そもそも歯の治療ってどんなものがあるのか。
虫歯の治療といっても、歯の色と同じ樹脂の詰め物だったり、金属の詰め物だったり、差し歯だったり、被せ物だったり、素人からしたら違いがわかるわけもなく。
わたしも歯医者で働く前は知識ゼロでした。
ていうか虫歯なったことないからそんなに種類あるの?って感じ。
虫歯治療か歯周病治療で大きく分かれるので、まずは虫歯治療について。
虫歯は歯科用語でcaries(カリエス)といいます。英語です。
虫歯には段階があって、カリエスの頭文字c+数字で度合いを表します。
- C0(シーオー)・・・ゼロじゃない謎。虫歯なりかけ。たいてい削るほどじゃないのでちゃんと歯磨きして進行しないようにがんばりましょうねって言われる。
- C1(シーワン)・・・初期虫歯。ちょっと穴開いて茶色や黒っぽく見える。まだ痛くないから気づかない可能性大。虫歯削って樹脂を詰めるCRという治療法で1日で終われる。
- C2(シーツー)・・・中度の虫歯。冷たいものや甘いものがしみる。噛むと痛い。虫歯になっている範囲が狭いときはCRできるけど、奥歯で広範囲のときはインレー(詰め物)じゃないと厳しい。インレーは型取りして技工士が作るので2~3回通院が必要。
- C3(シースリー)・・・重度の虫歯。明らかに歯に穴が開いてる。冷たいものも熱いものも甘いものもなんでもしみる。っていうか何もしてなくても常に痛い。神経まで虫歯が進行していることがほとんどなので神経を取る治療→被せ物(クラウン)で、下手したら10回くらいかかることも。ずっと痛かったのに放置してたら痛くなくなった!というのは神経が死んだからです。たまに治ったからだと思ってる人がいてびびる。
- C4(シーフォー)・・・残根(ざんこん)とも呼ばれ、歯が根っこしかない状態。高確率でもうどうしようもないので根っこ抜きます。とっくに神経死んでるから痛くない。当たり前だけど無くなった歯を補う治療が一番お金かかります。放置した自分を恨みましょう。
素人がC0やC1の状態を自力で気づくのはほぼ不可能です。
前歯か下の歯なら見える可能性もあるけど、上の奥歯は歯科医師でもまともに見れません。
C0やC1で気づくためにはプロに見てもらう、つまり定期的に歯医者に通ってチェックすることが必要です。
C0やC1の治療費が保険適用3割負担で大体~1500円くらい。
C2以上になると約3000円~です。倍以上変わってきます。
C4で歯抜いちゃったら入れ歯かブリッジかインプラントしか選択肢ありません。
インプラントは1本100万円取るところだってざらにあります。(歯抜いた後の治療についてはまた今後詳しく説明します)
検診は保険3割負担で3000円くらい。たまに自費のところあるけどそれでも歯石除去付きで5000円くらいかな。
年2~3回の検診(1万円前後)か、放置して100万円の出費か。
めんどくさくても定期検診受けましょう。
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